社内恋愛でモテる
会社は組織であり、組織には掟がある。そして、掟を破る人間は必ず出てくる。
問題は、その破り方です。「女にだらしない」そう見られたら、出世は難しい。
だから強者たちは、「しっかりとモテる」。
小規模な会社ならば、社内恋愛はすぐ漏れ伝わってしまう。
そして、ほかの男たちのやっかみを買います。
そういう会社に入った強者は、社内恋愛をしない。
する時は、会社を辞めてステップアップする時くらいです。
でも、大規模のオフィスとなれば、話は別になります。
これと見定めた女性に、ひそかにアタックしていきます。
そして、相手の心に球な傷を残さず、捨てていく。
それ以上に、記憶に鮮烈に残る、 いい男として去っていく。
そうしたことが度重なれば、男からの評価は、「あいつは女にだらしないダメな男だ」というマイナスなものではなく「あいつはモテるからなあ」という表望に変わる。
そして女性からは、「彼なんかとつき合っちゃったの?」などと表面上からかわれつつも、内心ではうらやましがられるようになります。
理想的な社内恋愛です。そんなことできるはずがないと、普通は考えてしまう。でも強者には、それを実現する自信があるんです。
危険な女と安全な女の見抜き方
社内恋愛では、噂はおもに女性社員の口を通して、瞬く間に広がってしまう。
いったん火がついたら、止められない。だから相手は、まず火がつかないようにする。つまり、別れた女が口を割らないようにする。
もし話が出てもプラスの形になるようにする。 そして最終的には、男女ともに憧れる男としての評判を確定させる。
そんなことが本当に可能なのだろうか? もちろん、可能なのだ。
まず相手は、厄介そうな女には手を出さない、というところから始めるという。
基本的に、二十代後半から十年間の女性には注意する。結郎が視野に入っていることが多いから。
遊ぶならもっと若い女性を選ぶべきです。
さらに、いくら魅力的でも、ヒステリックな女性、本気になりすぎそうな女性、 執念深そうな女性には、モーションをかけない。そんなことをどこで見分けるのか。
相手は、学習した結果でもあるが、ほとんど本能的にそれを見分けます。
しかし、だいたい次のようなことが言えます。
「やせぎすでキツめの美人は、オトしにくいが、いったんくっつくと離れにくい」 「ぼっちゃり型のかわいいタイプは、安定を求めがち。依存して、結婚を前提としてくることも多い」 「えらの張ったタイプの美人は、わがまま・価値観に柔軟性がない・認募など、なにか動かしがたいクセ(我)がある」 「見かけをすごく気にする(飾りすぎる)タイプは恨みを抱きやすい」
「頑張りすぎている様子が見える、ぎりぎりな感じがする。無理をしているそんな女性は依存してきて、いざ別れるとなると神経を思うほど傷つくことがある」
なら、別れても安全なのはどういうタイプか。
経験の浅い、本当にいいところのお嬢さまは、口が堅い。
プライベートな色恋沙汰をベラベラしゃべったりしない 「満ち足りた様子の、知的な、できるタイプの美人はプライドが高いから、根にもって悪意で吹聴したりしない」
「愛嬌があり、根が明るく優しいタイプの美人は、物事を善意に解釈しがちで、別れて もいい思い出にしてくれやすい」
といったようなことが出てくるけれど、若いから結婚は頭にないことが多く、結局のところ、「余裕のある美人」というだけで、安全なタイプであるようです。
美人はそれだけでブライドが高いから、ヘタに別れればしっぺ返しをくらうが、うまく別れれば、彼とのつき合いを「自分の手柄」にするもの。
いいつき合いでこちらからふった、という方向にもっていく。バレていなければ話さない。
つまりは、気持ち的に余裕のありそうな美人ならば誰でもいいのだ。
理想の別れ方
さて、どのような別れ方がいいのか。
問だけれど、もちろん両者合意のうえで別れるのが一番。
それまですばらしい時間を与えてきている強者にとっては、彼女に感謝されながら別れることもたやすい。
そう、彼女にすばらしい時間を過ごさせることが、うまく別れるための条件です。
そして、彼女にとってのすばらしい時間とは、彼を愛している時間であり、彼と一緒にいる時間であり、彼に尽くしている時間であったりする。
モテ男にとっての快適な時間が、彼女にとってのすばらしい時間となり、しかも後腐れなく別れられるのだから、こんなに都合のいいことはない。
別れ話の時には、事務的に話す。
そして彼女が、すっと諦めた、そのあとには優しく。 話す。
謝罪めいたことは言わない。ありがとう、と感謝の言葉だけを口にする。
二人はすばらしい時間を共有し、彼女はすばらしい時を与えられたんだから。
謝罪など必要あるはずがない。
そんなすばらしい別れ方だって、できるんです。
本当は彼の心の中が冷たく凍りついていたとしても、相手に夢を見させたまま別れられるのが曲者。
自分に絶対の自信を持ち(自信の根拠など必要ない)、周囲を常に客観的に見つめ (自分をも客観的に見る)、状況に適した行動をしてなにが起ころうがあわてない、情なんかに惑わされなければ、二十代前半でも、これだけのことができるはず。
そして、考えているだけでなく、その思いを行動に移し、それを継続していくことに よって本物の「男」ができあがる。
強者は、その旺盛なバイタリティと冷徹な頭脳で、男を磨いていくのです。
本項の締めくくりとして、相手の一人が言った言葉を書きとめておこう。
若いうちにしかできないことがある。なにがなんでも、やれるだけやっておくべきです。