入社一年目には、同期入社同士での飲み会などがよくあります。所属はバラバラでも、この時ばかりは一堂に会します。
この時は狙い目です。なぜなら、同期入社というだけで、初めから女性の警戒心がゆるんでいるので。
同期入社の飲み会は、闘いの場
そこらでナンパするのと違い、第一ステップの「警戒心を解く」という難関が、初めからないのだ。モテ男が見逃すはずはないです。
この「仲間内の合コン」で、ほかのいい人男たちは、みなと仲良くなり、できれば女性の欲心を買いたいと思ってやってきます。
モテ男は、同期の中でトップの地位を占めようとやってきます。そして、好みの女性がいればものにしようと心に決めています。
初めから迷う。目的が追う。なにもかも違う。同期の男たちを敵とみなして退け、みなが憧れる「仲間」であるはずの女性を自分だけのものにするなど、情があったらできない。強者だからこそ、同期の飲み会を聞いの場と化すことができるんです。
この、気楽で簡単な闘いの場で、相手モテ男はどう行動するか?
かつてモテ男で、当然今もモテている知人に聞いた話をもとに記してみよう。
モテ男は、五分間、話さない
モテ男は、まず飲み会の席位置に気を配ります。
それが決定的な意味を持つと知っているから。
それでは、意中の彼女に対してどういう位置をとればいいか。
正面?それでは親密さが得られないです。基本中の基本だけれど、プライベートな距離(パーソナルスペース)とされる四十五センチ以内にいるべきです。となれば、必然的に隣の席に座ることになります。
人対人の距離感について、文化人類学者は以下のように規定しています。
異性との距離感
0~四十五センチ:ごく親しい間柄に許されるが、他人ではストレスを感じる。
四十五~一二〇センチ:プライベートな関係に許されるが、男女間だと恋人・夫婦以 外は違和感が生じる場合もある。
一二〇~一六〇センチ:仕事上の関係などに適切な距離。改まった席など。
三六〇センチ以上:街中での他人との距離。講演会など。
彼は房にいる彼女と挨拶を交わしたくらいで、あとはほかの男や女たちとしゃべり続けます。
「どうして?」と自分は聞いた。「一生懸命話したら普通じゃない。周りの目もあるしね」
彼は、初歩の初歩、とでもいうふうに、あきれ顔で言いました。
意中の女性は、「いい女」なのです。自分に関心を示さない男には、必ずなにかしらの興味を向ける。
まして相手は、デキるヤツと評判の男。静かな目をして落ち着いている大人の男性。
なぜこのチャンスを生かさずに話しかけないのか、不審に思うでしょう。意外性は常に効果的です。
しかし、この「意図的な無視」は、あまり長く続いてはいけない。
話さない状態でいると、相手はほかの人との話に熱中し、体も心もそちらに向けてしまうでしょう。
本気で腹を立てるかもしれない。
だから、無視の時間は、せいぜい五分程度。
そして穏やかな笑みを浮かべて、彼女と 当たり障りのない話をし、数分でまた無視状態に入る。
しかし今度の無視は、前とは違っています。
お互いに意識しながらの無視なのです。
恋愛は攻めの機会を逃さない
一時間くらいたつと、酒も回って場は大騒ぎになっています。
それを利用して、彼は前よりフレンドリーにでも男らしく話をしていきます。
時に月を 触れ合わせ、脈がありそうならば手にも触れる。
そしてついには、テーブルの下で、手を優しく握る。
「そこまですんの?」と、ちょっと鳥肌もので驚くと、意外そうな顔で言いました。
「どうしてしないの。せっかくのチャンスなのに」 チャンスを逃さない。チャンスを呼び込む。
成功者の鉄則は、誰に対しても同じなのだ。
ひそかに一人だけで手を探り合えば、彼女はモテ男が自分に関心を持っていることを確信します。
そして酒の席とはいえ、周りの誰にも気づかれず手を握り合ったことが、二人だけの秘密となります。
二人だけの秘密。これはモテるための強力な武器で、一気に親密度を増すことができます。
しかもこの場合はスキンシップ。
女性側の心は、もう性的なジャンルにまで入ってしまっています。
その先は、連絡先を交換し、後日デートをするだけ。
女性というものは、本当に簡単にオチてしまう場合があるのです。