恋愛での運命の出会い
人生の中で嘘のような出会いを経験したことはありませんか。
自分にとって大切な人と、もしかしたら出会わなかったかもしれない。
そう考えると、怖いと思いませんか?
もし、あの日のあの時、あの場所に自分が行かなかったら、行動しなかったら、あの人と出会わなかったかもしれない。
人との出会いは、いくつもの偶然が重なり合って成立しています。
もしかしたら、タッチの差で出会えなかった可能性は充分にあるのですから。
恋愛において、一番のポイントは「出会い」にあるのではないでしょうか。タイミングも大事です。
たしかに、恋愛が始まった後も、いくつもの危機がふたりを待ち受けているかもしれません。
しかし、それらはいかようにも努力のしようがあります。
けれども出会わないことには、何も始まりません。
極端なことをいえば、恋愛における要素のうち、九九パーセントは「出会い」で決まるといっても過言ではないのです。
しかし、そもそも「出会い」の定義とはなんでしょう。
「出会いがない」という人たちの話を聞いていると、ある傾向が見えてきます。
企業で受付の仕事をしている方のお話ですが、
とても美しい方で、しかも受付という多くの人と接する職業柄、出会いがないなんてちょっと意外な気がしたものです。
しかし、聞いているうちに原因が分かってきました。
つまり、彼女には「アクシデント」がないのです。
彼女の日常生活の中に、新しい出会いが生じるような事故的な要素がほとんどないのです。
一年間にどれくらいの人と会っていますか。ただし、もしチャンスがあったら好きになるかもしれないくらい、親しく会話する人がいます。
先ほどの女性は、10人くらいだと話していました。つまり、その人は、新たな恋をしたいと思っても、その10人の中から選ばなくてはならないということになります。
出会いの数だけ恋愛のチャンスがあります。多くの人に出会うことが大切です。
運命の人との出会いとは?
新しく人と出会うためにはどうしたらよいでしょう。
ここに「出会い」に関しての、興味深い研究報告があります。
ある調査で、電子メール先を10個だけをたどり、誰が誰にメールを出しているかということを何千人と調べたものがあります。
その結果、人と人が知り合いになるのは、完全に外部的要因などによる個然の出来事であるということが実証されました。
自分たちは思いが合ったり、好きなものが同じ人とは自然に出会うと思いがちです。
しかし、実際には、共通の友人がいたり、クラスが一緒だったり、仕事が一緒だったり、グループが同じといった外部的な要因によって出会いは大きく左右されてしまうのです。
つまり、恋愛に発展するような出会いは、偶然の中でしか生まれないということです。
よく運命の「赤い糸」の概念があります。
「赤い糸」で結ばれている相手に、いつか必ず出会うはずだというものです。
しかし、残念ながらそれは少し間違っているかもしれません。
運命の「赤い糸」は向こうからやって来るものではないからです。
ただ待っているだけでは、運命の相手はいつまで経っても現れません。
仮に、性格や趣味が非常にびったりと合う「運命の人」がこの世にいたとしても、
だからといって神様はふたりを運命的に出会わせてはくれないのです。
ロマンティックさには欠けますが、出会いとはもっと自然の産物です。
たとえば友達の友達だったとか、たまたま同じ授業を取っていた。 同じ職場だったからとか。
何か一緒に共同作業すると人とは恋に落ちやすいことが分かっています。
身近な出会いを大切に
要するに出会いがないという人は、いわゆる、ないものねだりではないですが、
「いつか素敵な出会いがあるに違いない」という想いをなんとなく招いてしまっている可能性があります。
しかし、科学的に考えてみれば、それは現実的ではありません。
自分はいったい一年間に何人の人と会って、親しく会話する時間を持っているか。
それを自問してみるといいかもしれません。
単に仕事の時間内の打ち合わせや、受付に来る人ではなく、プライベートでわざわざ会って話をする人が何人いるか。
恋愛に限らず、友人関係でも同じことです。
僕も今までの人生で、数えきれないほど多くの人と会ってきてはいるけれども、その中で本当に親友と呼べる人間は、せいぜい五、六人です。
身近にいる仕事で出会った人や知り合いの関係が長くなった人とは、出会いをぜひ大切にして下さい。
今まで出会った人の中や、結構身近に将来のパートナーとなる人がいるものです。