テリトリーを侵しても、パーソナル・スペースに入っても嫌がられない関係。恋愛でテリトリーを侵されてもOKな人とは?恋愛において相手との距離感を大事にしましょう。恋愛心理学でもパーソナルスペースの重要性があります。
相手と親密になるには、距離を近づけていくことが大事です。
パーソナル・スペースと密接距離とは?
どんな人でも、人に侵されると嫌な気分になる領域(テリトリー)があります。それは、職場や学校でも、家庭でもあります。
例えば、相手がいつも座るデスクやソファに人が座っていたら「そこは自分の場所なのに」と不愉快になりませんか?
しかし、好きな人や恋愛相手がそこに座っていたら嫌な気分にはなりません。むしろ、うれしくなりませんか?
もし、相手が好きな人の近くに行っても、その人が嫌な態度を見せなければ、その人は相手に好意があると思っていいです。その人のイスに座っていても嫌がらないなら、確実に好意があるといえます。
このように、他者の侵入を拒む心理的な空間をパーソナル・スペースといいます。パーソナ ル・スペースは、そのときの状況や相手によって変化します。一般的には半径1~5メートル 程度の領域で前方が広くなっています。
男性は 女性よりもパーソナル・スペースが広いことがわかっています。
また、外向的な人は内向的な人よりパーソナル・スペースが小さくなっています。
対人関係の距離を四つに分類しました。
相手と彼、彼女の距離を密接距離まで縮めることができるでしょうか。
パーソナル・スペースから関係を見る
分類した対人関係の距離。相手との心理的な距離、物理的な距離の取り方の参考にして、気になる人と親しくなっていきましょう。
密接距離(45cm以内)
個体距離(45~120cm)
家族・恋人などの「親密な関係」
友人・知人などの「個人的関係」
からだに触れ合うことが容易にできる距離。
電車やエレベーターなどで この距離まで他人が近づくと、非常にストレスを感じる。
手を伸ばせば届く距離で、個人的な会話を交わしやすい。
この距離に異性が入ってくると、その人を嫌いな場合はストレスを感じる。
社会距離(120~360cm)
公衆距離(360cm以上)
級友・同僚などの「社交的関係」
公式の場で対面する「公式的関係」
身体的接触が難しい距離で、一緒に仕事や勉強をする仲間との距離にふさわしいです。
気になる人とは、まずは、体距離に入ることを目指しましょう。
講演や演説などに使われる距離で、1対1のやり取りは難しいです。
表情の変化をとらえにくく、身振りなどのコミュニケーションが必要になります。
友達以上恋人未満から抜け出すには
自己開示をすれば、親愛の情が湧いてくる。
あと一歩を踏み出すためにめには、もっと深いところまで知ってもらう必要があります。
それが自己開示です。自分の弱み、本音を正直になりましょう。
いつも仲よく映画に行ったりお酒を飲んだりとデートをしていて、手をつないだりしてもいるけれど、それ以上の関係に進まないことがあります。今の状態が嫌いではないけれど、少々飽きてきたかなと。次のステップに移りたい。
そう「友達以上恋人未満」の関係です。男も女も、どちらもあと一歩が踏み出せない状態。
どうすれば、その先に進むことができるのでしょうか。
相手は、彼あるいは彼女に、相手のすべてをさらけ出していますか。
住んでいるところも、家族構成も、趣味も伝えてある。それでは履歴書と同じです。恋愛にまで進展しません。
自己開示とは、心理学用語で自分の主観的世界や自分に関する情報を、他者に言葉で伝える行為です。
自己呈示とは違い肯定的な面も否定的な面も含まれます。
つまり、自分の弱みも正直に話をすることです。自己開示をすると、相手に好感を持たれ、相手も自己開示をしようとする意識が働きます。これを「自己開示の返報性」といいます。すなわち、相手に心を開いてもらいたいと思ったら、 まず自分から心を開けばよいのです。友達以上の関係なら、たぶん2人は密接距離(IPS)になれます。
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